古民家再生と薪ストーブ
子どもの頃、わが家には「くど」があり薪でご飯を炊いていました。お風呂は五右衛門風呂を薪で焚いていました。生活の中に炎がある生活は懐かしく豊かさを示すものでした。私は地域で消防団活動をしていることもあり、薪ストーブが災害に強く電気やガスの生活インフラが途絶えた場合でも、薪を燃やして暖を採り明かりを採り、調理をすることができると聞いていて、その面からも興味をもっていました。
しかし、同時に火災の原因にもなりやすく、専門家に設計と工事をしてもらわなければならないと思っていました。 工事の範囲は、リビング、ダイニング、台所、風呂、玄関とし、バリアフリーのフローリングにしました。 先に述べた家の課題を解決し、家族が集い憩える場にするというものでした。
いくつかの工務店とお話しさせて頂きましたが、私の希望を叶えて下さる回答を頂いた工務店は、今回お願いしたファイヤーワールド岡山・兵恵建設さんだけでした。 併せて古い木組みを活かした再生を提案して下さり、薪ストーブも導入することになりました。兵恵建設に併設したファイヤーワールド岡山は薪ストーブの専門店で何回も足を運び丁寧な説明もして下さり、私の不安も次第に消えていきました。
当時のリビングは寒くて危険で居心地の悪いところでした。 家族は食事が終わると、そんなリビングを後にしてそそくさと自分の部屋に戻ってしまいました。家族が集まれる場所にしたい、それが私の願いでした。北欧デンマークの生活と文化が育んだ炎の芸術品。スキャン製の薪ストーブの中から、中型の対流熱式の8GLを選定しました。大きなガラス扉には格子などの遮るものがなく、給気を半分ほど絞れば現れるゆらめく炎に魅了されました。展示場の薪ストーブの炎を時間も忘れて見入っていました。この薪ストーブは、北欧のシンプルなデザインが和風の家に合うから不思議です。
工務店ももつファイヤーワールド岡山は、新築・リフォームを含めたトータルで薪ストーブライフが提案できる数少ない薪ストーブショップといえます。
現在は、ファイヤーワールド岡山の「薪ストーブの会」に入り、会員の皆様と一緒に薪作りや情報交換をしながら薪ストーブライフを楽しんでいます。