どうやって使うの?
次は薪ストーブの使い方を簡単に説明しようと思うんですが、その前に薪についてお話ししておきますね。
まきのさんが薪の話。フフフ。
・・・
薪の準備
薪はできるだけ乾燥した良質なものを使うことが大事なんです。乾燥が不十分な薪や樹皮が多い薪は、煙やにおいの原因になります。良質な乾燥薪を使えば、クリーンな燃焼が実現し、煙やにおいも抑えられます。
理想的には2年くらい乾燥させて、表面が15%以下の水分になるのがいいですね。乾燥した薪は火がつきやすく、暖かく、火が長持ちして、煤や灰が少ないんですよ。
マツやスギなどの針葉樹は火がつきやすいけど、燃えるのが早くて、タールが多いから、燃やすと煤やクレオソートがたくさん出ます。コナラやミズナラ、クヌギなどの広葉樹はタールが少なくて、硬くて乾燥していて、薪ストーブに最適なんです。
タールが多いと煙道火災の原因になるから、針葉樹は焚きつけに使うくらいにした方がいいですよ。
えーと、、、
(2年乾燥、クヌギはよくて、マツはだめ、、、)
まきのさん、はやしださんがついてきてないよ。
あっ、、す、すみません!
まきのさんは薪のことになると熱くなるんだよねー。
そうなんですね(笑)。クレオなんとかって何ですか?
煙と一緒に煙突に上がってきたタールが、冷やされて固まるとクレオソートという物質になるんです。これが煙突に溜まると、火災のリスクが高くなるから、定期的に掃除することが大事なんです。
まぁ、悪者だよ。
そ、そうか。
(すごいまとめ方だな)
あのー。薪割りって大変ですか?
そうですね、1つ1つ斧で割るのはそれなりに時間がかかって大変なので、電動薪割り機をお勧めしてます。知り合いに借りている方もいますよ。
僕は薪割り好きだけどなー。
実は私も好きです。薪を割る感触や音がとても気持ちよくて、ストレス解消になりますよ。なんだか自然と暮らしている感じもしますし。なので、電動薪割り機と斧を併用してます。
へー、じゃあ僕もそうしようかな。
(子供と薪割りしてみたいし)
子供と一緒に薪割りするのは楽しいと思うよ。キンクラっていう安全な薪割り道具もあるしね。
そんなものがあるんだ。また教えて。
薪ストーブの基本的な使い方
では、こちらの薪ストーブに火を付けてみましょう。
おー、実際に見せてもらえるんですね!
まずは薪の並べ方ですね。下から太め、中くらい、細めの順に井桁に組みます。そして一番上に着火用の焚き付け材を並べます。こんな感じですね。
一番上に火をつけるんですか?
(下と思ってたけど)
そうなんです。トップダウン方式っていうんですが。上から着火することで上昇気流の発生が早くなって、快適な燃焼が得られるんです。
へー、そうなんですね。
薪の量も大事だよ。たくさん入れると空気が通りにくくて、不完全燃焼になっちゃうし、少なすぎるとすぐに燃え尽きちゃうんだ。だから、炉内の8割くらいがちょうどいいんだよ。
ふむふむ、8割ね。
では着火剤を少し置いて、火をつけますね。
しばらくは扉を指1本くらい開けて空気を入れながら、火がしっかり燃え始めたら扉を閉めます。
おー、燃えてきましたね!
あとは温度や火の様子を見ながら、下にある給気レバーを段階的に閉めて空気の量を調整していくといいですよ。
不完全燃焼するとタールやクレオソートがたくさん出ちゃうからね。火が安定したら、空気を絞りすぎないように気をつけてね。
なるほど、空気の調整も大切なんですね。
(できるかな?)
最初は温度計を見ながらやってみて。だんだん慣れてくると思うよ。僕は薪が教えてくれるから、温度計がなくてもできるけどねー。
そ、そうんなんだ。
(薪の声も聞こえるのね)
あったかくなってきたねー。
ほんとだ。
(確かに気持ち良い暖かさだな)
設置の際には薪の追加や灰の処理についてもお教えしますね。
まとめ
5. どうやって使うの?
- できるだけ乾燥した良質な薪を使おう
- 着火はトップダウン方式で
- 薪の量は炉内の8割くらいがいい
- 給気レバーを段階的に閉めて空気の量を調整