設置や施工はどうすればいい?
薪ストーブって自分では設置できないですよね?
そうですね。設置には安全への配慮が必要ですし、煙突の設置は大変ですからね。専門の施工会社に任せるのが一番ですよ。新築やリフォームに合わせて設置することが多いので、建築会社との連携も大切ですし、炉台(薪ストーブ用の床)や炉壁の施工もできる会社がいいですね。
実はうちのお店、建築工事もするんだよ。専門の職人さんもいるからどんと任せて!
へー!そうなんだ。
はやしださんは建築会社はお決まりのようですので、そこと連携してうちの職人が薪ストーブ周りを施工することもできますよ。
はい、ぜひお願いします!
設置場所はリビングがいいんですかね?
薪ストーブを置く場所としては、リビングやダイニングなど人が集まる場所がオススメです。どこかお考えですか?
土間も作ろうとしてて、でも小さいから置けるかなって。
小型の薪ストーブもあるので、検討してみましょう。あと、空気の流れや薪の搬入動線も考える必要があるので、設計士の方とも一緒に相談しながら考えましょう。
はい、お願いします。
炉台と炉壁の必要性
炉台や炉壁って必要なんですか?
(高くなりそうだけど)
炉台は熱や灰などから床を保護するために必要です。土間に設置する場合でも安全のために不燃材で補強したほうがいいですね。
炉壁も熱から建物を保護するために必要ですが、薪ストーブとの距離によっては作らなかったり、不燃材なしにする場合もあります。
心配しなくても、炉台と炉壁はさっきの工事費20~50万円に含まれてるよ。
あ、そうなのか。
(よかったー)
炉台や炉壁のことをまとめてハースって呼ぶんですけど、ハースのサイズ感や好みなどをお聞きして、デザイン性と実用性を兼ねたプランをご提案しますね。
はい、お願いします!
煙突の重要性
煙突も重要だよ!薪ストーブを安全に効率よく使うには、断熱二重煙突で施工することが大事なんだ。
断熱?二重?
煙突が二重になっていて、間に断熱材が入っている特別な煙突なんです。外気の冷たい冬でも煙突内が冷えにくくなって、温かい空気は上に昇っていくから、煙がスムーズに外に出ていくんです。だから煙突火災の原因となるタールもたまりにくくて安全だし、薪ストーブも効率よく燃えるんですよ。
ほー、これはぜひとも必要そうですね。
煙突の形も大事なんだよ!上昇気流を作るために煙突の長さを確保したり、曲がりをなるべく減らして煤(すす)を付きにくくして、掃除しやすい形にするんだ。
煙突の形は設置場所で決まるの?
設置場所と建物の形、それに掃除のしやすさを考えて決めるかな。できるだけまっすぐにするよ。
なるほど。
(そこはお任せだな)
まかせて!
それから、煙を綺麗にして出す薪ストーブもあるんだよ。
煙を綺麗に!?
煙について
二次燃焼って言うんですが、炉内への空気の取り込み口を分けることで、一次燃焼で薪が燃焼し、その際に発生した煙やガスを二次燃焼でさらに燃やすんです。そうすると煙の中の未燃焼ガスが再燃焼し、クリーンでほぼ透明な煙になるんです。
都会の住宅密集地でも問題ないくらい綺麗な煙になるんだよ!人にも環境にも優しいんだ。それに、二次燃焼があると、同じ量の薪でもより長く燃えて、薪の消費量も少なくて済むんだよ。
それはすごい!薪ストーブによって二次燃焼あり/なしがあるんですか?
そうなんです。最近の薪ストーブは二次燃焼システムが搭載されているものが多いんですが、安価なものや古いものには備わっていないですね。
そうなんですね。
あのー、薪ストーブの煙って近所迷惑になるんですか?
二次燃焼じゃない場合は、煙やにおいは結構分かるよ。隣の家に煙が直接届かないように、煙突の高さや位置を決めるんだけど、それでも気にする人はいるね。
二次燃焼でも完全な無臭にはならないんですが、でもかなり軽減されるので、ご近所への配慮という点でも、できるだけ二次燃焼ありの薪ストーブをおすすめしています。
二次燃焼でお願いします!
まとめ
4. 設置や施工はどうすればいい?
- 薪ストーブの設置はプロに任せよう
- 煙突は断熱二重煙突にしよう
- 二次燃焼機能があれば煙が綺麗になる